インストラクショナルデザイン:ロバート・メーガーの功績と「3つの質問」

「効果的な学習体験を設計するにはどうすれ良いか?」

この問いは、教育者や企業研修担当者にとって永遠のテーマと言えるでしょう。そして、このテーマに革新的なアプローチをもたらした人物こそ、インストラクショナルデザインの父と呼ばれるロバート・メーガー氏です。

ロバート・メーガー氏とは?

ロバート・メーガー氏は、アメリカの心理学者であり、インストラクショナルデザインの分野において多大な貢献を果たしました。彼は、学習目標の明確化、パフォーマンス分析、そして効果的な学習教材の開発といった、今日のインストラクショナルデザインの基礎となる概念を提唱しました。

メーガーの3つの質問:学習設計の羅針盤

メーガー氏の最も有名な功績の一つは、「メーガーの3つの質問」です。これらの質問は、学習設計者が効果的な学習体験を設計するための指針となるもので、以下の3つから構成されます。

どこへ向かうのか?(Where am I going?)

学習者は何を達成すべきか?学習目標を明確にする。

どうやってそこにたどり着いたとわかるのか?(How do I know when I get there?)

学習目標の達成度をどのように評価するか?評価方法を明確にする。

どうやってそこにたどり着くのか?(How do I get there?)

学習目標を達成するためにどのような学習活動や教材が必要か?学習方法を明確にする。

これらの質問は、一見シンプルに見えますが、学習設計の根幹を成す重要な要素を網羅しています。学習目標が明確でなければ、学習者は何を学べば良いのかわからず、効果的な学習は期待できません。また、評価方法が適切でなければ、学習目標の達成度を正確に測ることはできません。そして、学習方法が適切でなければ、学習者は学習目標に到達するための道筋を見失ってしまいます。

メーガーの3つの質問の応用

メーガーの3つの質問は、学校教育だけでなく、企業研修やオンライン学習など、あらゆる学習環境で応用することができます。

例えば、企業研修を設計する場合、まず研修の目標を明確にし、その目標を達成するために必要なスキルや知識を特定します。次に、研修の終了時にどのような状態になっていれば目標を達成したと言えるのかを定義し、評価方法を決定します。最後に、研修の内容や教材、そして研修の進め方を設計します。

まとめ:メーガーの遺産

ロバート・メーガー氏は、インストラクショナルデザインの分野に多大な影響を与え、その理論は今日の学習設計においても重要な役割を果たしています。特に、「メーガーの3つの質問」は、学習設計者が効果的な学習体験を設計するための強力なツールと言えるでしょう。メーガー氏の功績を振り返り、彼の理論を現代の学習環境に適用することで、私たちはより効果的な学習体験を創造し、学習者の成長を支援することができます。

この記事が、インストラクショナルデザインや学習設計に関心のある方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

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